【東大院生が考えたスマートフォンFX】 田畑昇人 著

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・市場参加者の「心理状態の変化」が相場を動かしている
 → 為替レートが変化するのは、トレーダーの心理が変化をするから  
 → 相場で勝つためには、モニターの向こう側にいるトレーダーの気持ち、
     出方を考え る 必要がある

・月曜日から木曜日まで上がり続けていた通貨は買っている人が多く、
 そんな買い手の心理状態は「金曜日だから決済しよう」と変化するのではないか、
 と考えられる  
 → 週末には何かしらのイベントがあり、リスクがあるため  
 → 金曜日の市場が閉まる直前には、それまでのトレンドが反転することが多い

・「レバレッジが高いからリスクが高い」のではなくて、
 最終的なリスクを決めるのは「実際にどれくらいの数量の注文を行うか」
 → レバレッジ1倍でも25倍でも、買ったのは同じ1万ドルであれば、
   1%下がろうが10%下がろうが損する金額は同じ。

・東京市場 9:00~15:00
 ロンドン市場 夏時間16:00~0:30  冬時間17:00~1:30  
 ニューヨーク市場 夏時間22:30~5:00  冬時間23:30~6:00  
 →夏時間22:30~0:30、冬時間23:30~1:30が値動きが活発になりやすい時間帯

・市場のクセ  
 東京市場の時間は、 輸出入企業などによる実需の取引が多いため、 
     値動きが大きくなりにくく、レンジ相場になりがち 、
 ロンドン時間に入ると、 為替差益を狙って短期売買を繰り返す「投機筋」が
 参入し始めて、 値動きが活発になり、トレンドもできやすくなる 。
 ニューヨーク市場では、その傾向がいっそう強化される 。
 また、市場に大きな影響を与える経済指標の発表も多くなるので、
 トレンドが急転することもしばしばある

・外国為替市場の取引の多くは、短期的なトレードで利ざやを狙う投機筋 。
 投機筋は1~3ヶ月、半年、1年といった短いスパン
 →自分が寝ている間に市場が急変したら大変なので、帰宅する前にはポジションを
  決済しようとする 。
  東京で働くトレーダーは15時前(14時過ぎあたりから)
  ロンドンで働くトレーダーは0時過ぎ
  ニューヨークで働くトレーダーは朝5時 には決済をする 。

 ・東京市場  
 9:00~14:00までは順バリの時間
 9時になったらその日のトレンドを見て、順バリで取引  
 14時までに利益確定をする
 14:00~15:00までは逆バリの時間(やり易い)  
 14時になったら、それまでのトレンドとは反対の逆バリで取引
 15時までに決済をする

・ロンドン市場
 夏)16:00~20:00 冬)17:00~21:00までは順バリの時間(やり易い)
 夏)20:00~21:00 冬)21:00~22:00までは逆バリの時間 

・ニューヨーク市場  
 夏)21時半 冬)22時半は、アメリカで経済指標の発表が集中する時間 なので、
 夏)21:00~24:00 冬)22:00~1:00は取引を見送る
 夏)24:00~4:00 冬)1:00~5:00までは逆バリの時間(やり易い) 

・東京市場の高値・安値を抜けると、トレンドが生じやすい

・「月曜日の窓埋め」
 FXは、土曜日の夏)6:00冬)7:00~月曜日の夏)6:00冬)7:00まで取引ができない  
 ただ、週末に為替レートを動かすようなニュースが発生するかもしれない 。
 その場合、月曜日朝の為替レートに乖離が発生することがある 。
 それを「窓」と呼ぶ 。
 為替市場は「窓を埋めにいく」  
 月曜日の朝、窓開け状態であれば、窓を埋める方向にポジションを取る 。
 朝7時にポジションをとり、9時までには決済をする 。
 窓を埋めないこともあるので、損切り設定する(反対方向に10銭ほど)

・ゴトー日は「仲値のドル買い」を狙う  
 仲値とは銀行が取引するレート( 仲値は朝9:55の為替レートが基準となる)   
 銀行としては、ドルを安く仕入れて、高く顧客に売りたい 。
 9:00~9:55までは米ドル/円は上がりやすくなる 。
 5・10・15・20・25・30日と月末は更に傾向が強まる 。
 ゴトー日には事前に米ドル/円の買いを仕込んでおく。
 トレンドが円高に振れいている時や、前日に米国株が急落している時は注意。
 
・「スワップ3倍デー」の逆バリ取引  
 スワップ金利は毎日決まった時間に発生。
 夏)6時前後 冬)7時前後この時間にポジションを持っているとスワップ金利が加算
 土日曜日はFX会社は休みなので、木曜日には土・日・月曜日のスワップ金利が
 付与される。
 木曜日の朝にポジションを持っていると、通常の3倍のスワップ金利になる 。
 水曜日の深夜から木曜日の朝に向けて、3倍のスワップを目当てに金利の高い通貨
 が買われやすい 。
 なので、  水曜日の24時ごろからだんだんとスワップ目当ての買いが入り始めて、  
 木曜日朝夏)6時 冬)7時に向けて円安になりやすい 。
 アメリカの政策金利が発表されるFOMCは夏3時 冬)4時は避けた方がいい。